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    著者:デンタルオフィス湊

    こんにちは。アッ、という間に気温が下がり、過ごしやすい気候になりました。衣替えの季節でもあります。確かに空気は涼しいのですが、日差しは結構強く感じられます。薄い、羽織物があれば過ごせる、短い季節です。秋を楽しみたいと思います。

    今回は院長先生の第64回目のコラムです。今回は

    「健康な永久歯列と噛み合わせをつくる為に」

    についてお話しさせて頂きたいと思います。

    1、歯と口の健康づくり推進指定校

    文部省、現在の文科省が、「歯と口の健康づくり推進指定校」を指定するようになったのは昭和53年のことです。ほぼ各都道府県当たり、一小学校が指定を受けて、2年間に渡って、学校における歯・口の健康づくりの具体的な方法について研究を行います。

    この指定は、昭和53年から実施されてきた「虫歯予防推進指定校」を平成9年度に改称したものです。学校における歯科保健活動といえば、多発する虫歯に対する管理中心型指導の時代が続きましたが、最近は歯周病や「噛むこと」等、口の機能にも目を向けた総合的な健康づくりの活動が求められています。このため指定校の名称も虫歯予防から歯・口の健康づくりに変わった訳です。虫歯や歯周病は子供たちにとって、身近な健康問題であり、生活習慣に密接に関連しているので自らの健康づくりの意識を高めるのに大変効果の高い教材と言えます。又、口の中は自分で観察でき、自分で変化に気付くことが出来るので、自分の健康状態を見直し、自分の健康を自分で守る行動を選択し、実践することに繋がるものです。

    歯・口健康づくり推進指定校では、生涯に渡る健康的な生活習慣の基礎づくりを目指して、子供たちの発達段階に応じた学習方法や習慣の基礎づくりを目指して、子供たちの発達段階に応じた学習方法や家庭・地域社会との連携の方法等について研究がすすめられています。

    今までの指定校の成果としては、単に虫歯や歯周病が減った、歯磨きや間食に注意ようになった、というだけでなく「子供が、自己の健康管理に関心を持つようになった。子供の生活リズムが確立してきた。子供が生き生きと主体的に学習に取り組むようになった」など、さまざまな変化が報告されています。そして研究の成果は学校での研究発表会や、全国的な大会での情報交換などを通じて、他の学校や地域にも広がっています。以上が文科省が「歯と口の健康づくり推進指定校」について、簡単にお話しさせて頂きました。

    この時期に出来ることとしては、第1に乳歯を虫歯にしない事です。もし虫歯になったら出来るだけ早く歯科医院を受診なさってください。乳歯は生え換わるので、虫歯になっても、大した問題にはならないと考えられているお母さんや保護者の方が、以外にも多いと言われています。しかし乳歯が虫歯や外傷等で支障をきたすと、健康な永久歯や歯列、噛み合わせが得られなくなる可能性が、非常に高くなります。乳歯は永久歯に対して重要な働きをしています。

    乳歯よりも少し大きな永久歯が生えて来ますので、顎の成長。発育がとても大切です。乳歯が抜ける時期や抜ける順番が顎の具合と調和がとれているか、或いは、顎骨の中に腫瘍や過剰歯等が無いか等、永久歯が生え揃うまで定期的に歯科医院でサポートしてもらうことをお勧めします。永久歯の歯列が乱れなければ矯正治療をする必要が無くなります。

    定期検診を励行されると、たくさんのメリットが得られますので是非、受診を続けて下さい。

    前回もお話ししましたが、大臼歯の虫歯予防として、小窩裂溝充填ほうがあります。予防充填剤(フィッシャー・シーラント)はとても有効な方法です。生えて来たばかりの歯は、幼若で、段差があって、汚れが溜まり易く、磨きにくく、噛む面に深く複雑な溝があります。これを虫歯にしないように予防するのは至難の技です。受動的な予防法ですが、子供さんがブラッシングで予防できるようになるまでは、この方法を強くお勧めします。保険適用では400円~500円程度です自費診療では、平均して約3,000円くらいです。シーラントは約1年で除去しますので、必ず受診するようお願い致します。又、とてもはがれ易くしてありますので、定期的にチェックしてもらって下さい。対象歯、第1乳臼歯(D)と第2乳臼歯(E)、6才臼歯(第1大臼歯)です。詳しくは歯科医院におたずねください。

    2、フッ素について

    次にフッ素についてですが、フッ素は劇薬に属するので、使わないという方がいますが、歯科の歯磨き用ペーストに含まれてるフッ素量は極めて微量ですので、間違って飲んでも安全です。フッ素入りペーストは、歯が生え始める生後6ヶ月から使用可能です。量は米粒大です。フッ素濃度は500~1000ppmのものを選んで下さい。これは生後6ヶ月からおよそ5才位までが対象です。6才以上は1,000~1,500ppmになっています。1回の使用量は約2cm位の長さを歯ブラシにのせて使います。虫歯予防の効果を期待する為には、ブラッシング後、2時間以上は、うがいや飲食を控えなければなりません。日本の子供さんはとても真面目で、先進国の中で一番歯磨きをしています。にもかかわらず、先進国で虫歯が一番多いので、その原因を探っています。

    ワシントン大学(米国)のPage RC教授によると「フッ素の効果が証明されるまで、世界中にむし歯の予防法は存在しなかった」と言われています。つまり、日本は先進国の中で最もフッ素の利用が遅れてることが原因ではないかと考えられています。

    フッ素の為害性ですが、慢性中毒と急性中毒があります。

    慢性中毒とは長年飲料水等により過量のフッ化物を摂取した時に生じる物で、斑状歯(歯牙フッ化物症)と骨硬化症の2つがあります。斑状歯は、虫歯の初期に透明感の無い白濁が見られますが、それと似た感じの白斑が歯面に点状に見られます。フッ化物を適量の2~3倍、歯が顎の骨の中で作られている時に、継続して摂取すると起こります。骨硬化症は、フッ化物を適量の10倍以上の濃度で、数十年以上摂取し続けると発症すると言われています。

    急性中毒は、PTD(フッ化物の推定中毒量;probably toxic dose)でしか言えませんが、中毒量は約5~10mg/kg,消化器症状は約3~5mg/kgで起こると言われています。欧米諸国でもおおむねこの量が支持されています。

    急性中毒の主な症状は、腹痛、嘔吐、下痢、呼吸困難等です。

    進行すると痙攣を起こすことがあります。

    今回はここまでとさせていただきます。次回は「健康な永久歯列と噛み合わせをつくる為に、フッ素について」の続きからとなります。