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    学齢期の歯と口の中の状態1

    著者:デンタルオフィス湊

    おはようございます。日本列島は、梅雨と言うよりは、場所によっては「大型台風が来た!」というような状況になっている状況です。九州地方、岐阜県、長野県の方々、お見舞い申し上げます。関東地方や他の県も、まだまだ梅雨が終わったわけではありません。今日も広い範囲で雨が降るようです。洪水や土砂崩れなど、災害の情報に注意しましょう。私も再度、避難袋を見直したいと思います。

    今回は院長先生の第60回、コラムです。

    「学齢期の歯と口の状態1」

     

    の続きをお話しさせて頂きます。

    〈歯肉炎と歯周炎〉

    歯肉炎と歯周炎を合わせて歯周病と言います。歯周病は、歯周病原菌の感染によって発症します。つまり「歯周病はバイオフィルム感染症」です。

    口腔内には300~400種類の細菌がいて、その中でも特に歯周病原菌となる特異な細菌はアクチノバチルス・アクチノマイセテムコミタンス(AA菌)、プロフィロモナス・ジンジバリス(P,G菌)、プロボテーラ・インテルメディア(P.I菌)、スピロヘータ等があります。これらの菌が、歯と歯肉の境目、いわゆる歯肉溝の中で異常増殖すると、歯肉が炎症を起こして腫れます。これを仮性ポケットと言います。これを放置すると、歯周ポケットが形成され、歯に付着している歯肉が剥がれます。口腔内を不潔のままにしておくと、細菌が増え、細菌が増えるとスピロヘータが破骨細胞を刺激して、歯を支えている歯槽骨を破壊していきます。

    虫歯菌は、約2才半から、主にお母さんから貰います。一方、歯周病菌は約18才~20歳の間に、どこからかやってきて、口の中に定着します。この感染経路が解明できれば、歯周病予防ができます。およそ18才未満の人、つまり高校を卒業する頃までには、人の口の中に歯周病菌はいない事が証明されています。もし20才代に歯周病菌に感染しなければ、口腔フローラが形成されます。30才あたりから、歯周病菌が口の中に入ってきても、口腔フローラがバリアとなって、口の中に定着しにくくなります。現在、歯周病菌に感染しないようにする為の方法の1つとして18才~20才の間に、保菌者とのキスはしないようにすることが重要だと考えられています。この頃は、歯周病菌が口の中に最も定着し易い時期だとの報告がありますから、この時期の感染には特に気を付けて頂きたいと思います。

    〈歯周病のセルフチェック〉

    ・朝、起きた時、口の中がネバネバする。

    ・口臭が気になる

    ・歯肉が赤く腫れている

    ・歯磨きやリンゴ等をかじった時に出血する

    ・歯肉が痛い。或いはむず痒い

    ・固い物が噛みにくくなった

    ・食べ物が挟まるようになった

    ・歯の根が出て、歯が長くなった気がする

    ・歯肉が下がってきた気がする

    ・出っ歯になった気がする

    等があるか、定期的にチェックしてみてください。当てはまるものが多ければ多いほど重症化しています。3ヶ月から半年に1回、かかりつけの歯医者さんでチェックしてもらう事をお勧めします。

    〈歯周病予防の為のペースト〉

    現在、歯磨き粉(ペースト)だけで、歯の汚れ(歯垢)を落とすことは出来ません。ものすごく進歩した現代でも、歯に汚れを落とすには物理的方法しかありません。ペーストやうがい薬等、化学的な方法では落とせませんですから、先ずペーストを付けずに、歯ブラシだけで磨いて下さい。その後に歯周病予防に適したぺーストを付けて再度磨いて下さい。

    ペーストはあくまでも補助的なものです。

    ペーストで歯周病予防への効能として重視されているのは「抗炎症」と「殺菌」作用の有無です。その次に重視されているのは「血行促進」と「組織修復」能力があるかどうかです。この4つの作用を中心にペーストをランキングすると、第1位がサンスターの「ガム・デンタルぺーストAC薬用」、第2位は花王の「ディープクリーン薬用」、第3位はライオンの「システマハグキプラス薬用」、第4位はライオンの「デントヘルスsp薬用」、第5位はアース製薬の「カムテクト薬用」、第6位は小林製薬の「生薬」、第7位は佐藤製薬の「アセスL」第3種医薬品。第8位はアース製薬の「シュミテクト」歯周ケアです。

    売れすぎランキングでは、第1位はアース製薬の「シュミテクト」、第2位はウェルテック」の「コンクール」、第3位はライオンの「デントチェックアップスタンダード」、第4位はライオンの「ノニオ」、第5位はライオンの「クリニカ」、第6位はライオンの「システマハグキプラス」、第7位はアース製薬の「シュミテクトデイリーケア」、第8位はシャボン玉販売の「シャボン玉歯磨き粉せっけん歯磨き」、第9位は花王の「ガードハロー」、第10位はアース製薬の「シュミテクトやさしくホワイトニングEX」、第11位はサンスターの「G・U・M」、第12位はライオンの「システマハグキプラス」、第13位は花王の「クリアクリーン」、第14位はゾンネボード製薬の「レノビーゴ」、第15位はライオンの「ノニオ知覚過敏ケア」、第16位はサンスターの「G・U・M」歯周プロケアペースト、第17位は花王の「ピュオーラ」、第18位はシャボン玉販売の「シャボン玉薬用せっけんハミガキスペアミント」、第19位はサンギの「アパガード・プレミオ」、第20位は花王の「ピュオーラハミガキ ナノブライト スタンディング」です。

    繰り返しになりますが、このランキングはあくまでも歯周病に限定したものですから、お気お付けください。

    歯磨き粉を選ぶ時のチェック項目は、①歯質強化②抗炎症作用③殺菌効果④血行促進作用⑤組織の修復能力⑥知覚過敏抑制作用の6要素です。勿論、値段や味、、香り、パッケージ等、他にも要素があると思います。

    〈歯周病を促進させる因子〉

    ①歯軋り、くいしばり、(特に就寝中に注意)

    ②不適合な冠(クラウン)やBr(ブリッジ)、義歯

    ③不規則な食習慣

    ④喫煙

    ⑤ストレス

    ⑥全身疾患(糖尿病、骨粗鬆症、ホルモン異常)

    ⑦薬の長期服用

    今回はここまでとさせて頂きます。次回は続きの「学齢期の歯と口の中の状態2」となります。