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脳血管障害と歯科治療 ─全身疾患と歯科治療⑦

著者:デンタルオフィス湊

こんにちは、院長の荒内です。
ゴールデンウィークが終わり、少しずつさわやかな日が増えてきましたね。

今回は脳血管障害と歯科治療についてのコラムを書かせて頂きます。

脳血管障害には、脳こうそくと高血圧性脳出血などがあります。
歯科治療においては、患者さんの脳血管障害後遺症に伴う日常生活の活動の低下と脳こうそく予防薬との関連が重要です。
失語、片麻痺、痴呆などがある場合、必要に応じて家族を含めた患者さん側の希望と、治療負担を考慮した治療計画が必要です。
事前によく歯科医師から説明を受け、相談し、治療内容を理解することが重要です。

のどの動きに障害のある患者さんは、治療に必要な洗浄水をのどに貯めておけませんので、むせないように配慮が必要です。
仮性球麻痺がある患者さんでは、嚥下障害(飲み込む動作の障害)がありますから、誤嚥性肺炎を起こさないように気をつけなければなりません。

脳こうそくを予防するために薬が処方されている場合は、手術や大きな傷を受けると止血しにくくなる可能性があります。
特に、ワーファリンという薬は、血液を固まりにくくする薬ですから、出血には特に注意が必要です。
歯科においては、虫歯や歯周病を予防し、これらが悪化して膿瘍切開(切開して膿を出す、出血を伴う処置)などの段階に至らないようにすることが極めて重要です。
ワーファリンが投与されている患者さんが抜歯や膿を出すための切開手術を受けなければならないときは、主治医の先生と緊密に連絡をとり、止血管理に十分な経験をもち、血液検査が容易にでき、また、止血困難なときに入院できる施設で受信されることをおすすめします。

脳血管障害後遺症のため、歯磨きが十分にできない方には、介護者が代行する必要があります。
口腔内を清潔に保つことは非常に重要なので、ブラッシングでお困りの点がある方はご相談ください。
虫歯や歯周病などがあれば、できるだけ早く治療するようにしましょう。

院長:荒内