電話番号

腎臓疾患と歯科治療 ─全身疾患と歯科治療⑥

著者:デンタルオフィス湊

暖かくなり、だんだんと葉桜になってきましたね。
院長の荒内です。

今回は腎臓疾患と歯科治療について簡単にご説明させていただきたいと思います。

腎臓は尿の生成と排泄をしながら、体液の成分(ナトリウムやカリウム、クロールなど)や体液の量を調節しています。
また、血圧の調節、貧血及び血管の拡張などに関与するホルモンの分泌作用があります。
さらに、骨に関するビタミンDの活性化も行っています。

さて、腎疾患の患者さんが歯科治療を受けるときについてお話しします。
糸球体腎炎やネフローゼ症候群などでは、免疫抑制剤や副腎皮質ホルモンを使用していることがありますから、感染や副腎皮質不全に気をつけなければなりません。
間質性腎炎では、腎臓の血管拡張するホルモンを抑制する非ステロイド性抗炎症剤(NSAID解熱鎮痛剤)を使用すると、腎機能障害がさらに悪化する可能性があります。
特に血液中に長く停滞する抗炎症剤の使用は避けなければなりません。
慢性腎不全や人工透析中の患者さんは抗菌剤が正常に排泄されず、体内にたまるため、ペニシリンなどの抗菌剤の投与量や投与間隔に十分な注意が必要です。

⚫︎人工透析の患者さんに関する注意事項⚫︎

①抗凝固剤を使用しているので、出血を伴う治療を受けるときは、前もって透析してもらっている主治医の先生に相談してください。
透析後に正常に止血できるように処置してもらう必要があります。

②血小板の機能が低下していることが多いので、血が止まりにくいことがあります。

③長期間透析を行っている患者さんは、血圧が低くなっていることがありますから、歯科治療中にさらに血圧が下がる可能性が多いので、注意が必要です。

詳しくは来院された際にご相談ください。

院長:荒内