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    「続・続・口腔内に症状が出る全身疾患」

    著者:デンタルオフィス湊

    おはようございます。秋も深まってきましたね。紅葉も本格的になってきたようです。ここの所、天気も良く洗濯物が良く乾きます。空気が乾燥してきていますね。インフルエンザが平年より早く流行っているようです。私達もつい先日ワクチンを打ちに行ってきました。皆様もお気を付けください。

    今回は、院長先生の第49回目のコラムです。「口腔内に症状が出る全身疾患」の続々、編です。

    ⑭巨赤芽球性貧血

    赤血球になる前の細胞である赤芽球の分裂障害によって起こる貧血を言います。赤芽球の分裂障害が起こると、骨髄中に巨赤芽球が増加して、(赤血)球性貧血が起こる病気です。葉酸やビタミンB12 の欠乏やが赤芽球の分裂を障害すると報告されています。葉酸は、野菜(枝豆、モロヘイヤ、アスパラガス、パセリ、ほうれん草)やきのこ類、海草(焼きのり、味付け海苔、わかめ、青のり、昆布、ひじき)そして、レバーや魚(うなぎの肝、たたみいわし)等に多く含まれています。ビタミンB12は、魚介類(さけ、いわし、かたくち鰯、しじみ)や海藻類(味付けのり、焼きのり)鳥のレバー等に多く含まれています。

    ⑮ナイアシン欠乏症(ペラグラ)

    ニコチン酸(ビタミンB複合体に属します)の別名です。ナイアシンはnicotinic acid+in(物質の語尾)からの造語です。(niacin)。ビタミン3とも呼ばれています。

    体内のナイアシンが不足するとペラグラ(pellagra)と言う病気になります。ペラグラとはイタリア語で«ザラザラの皮膚»と言う意味です。皮膚炎、下痢、知能低下を三主徴とする病気です。ナイアシンは体の中でNADやNADPの成分として、生体酸化還元と生体成分の合成に極めて重要なビタミンです。ちょっと不思議なことですが、ペラグラの患者さんにNADやNADPを投与しても治りません。ですから、ナイアシンの生理作用とペラグラの症状との関連はまだ分かっていません。勿論、ナイアシンかアミド(-NH2)の付いているナイアシンアミドを投与すれば、完全に治ります。ナイアシンを多く含む食材は、牛肉、牛乳、豚のレバー、緑黄色野菜、豆類等です。ただし、トウモロコシを主食とする人達は、ナイアシン欠乏症煮なり易いので注意が必要です。理由はトウモロコシには、ナイアシンの原料のトリプトファンが少ない上に、ナイアシンの拮抗物質(ナイアシンの働きを阻害する物質)が含まれるからです。ペラグラの三主徴の他に、口内炎や舌炎、めまい、頭痛、そして日光が当たった部分に発赤が出たり、色素沈着等の症状が出たりします。

    ⑯吸収不良症候群

    栄養素が上手く吸収されず、栄養障害を起こす症候群の総称の事です。

    現任は4つに分類されます。

    ア、原発性腸疾患(腸上皮での幕消化が上手くいかないもの)

    イ、続発性腸疾患(手術、炎症、腫瘍によって腸粘膜が障害されたもの)

    ウ、肝臓、膵臓、胆道の病気により膵臓や胆汁の分泌が障害されたもの。

    エ、栄養素の吸収経路である門脈やリンパ管が障害されたもの。

    症状は、下痢・脂肪便、腹部膨満感等、の消化吸収障害や体重減少、やせ、成長障害、浮腫、腹水、貧血、皮下出血、骨軟化症、末梢神経炎、無月経、テタニー等、各種の栄養素やビタミンの欠乏によって多くの症状が引き起こされます。そして、口内炎も引き起こされます。

    ⑰重症の肝障害

    肝機能があっても最初は「代償性」と呼ばれ、食欲不振や体のだるさ等の軽い症状以外、重い症状は出ません。肝硬変が進行し、「非代償性」と呼ばれる時期になると、黄疸(皮膚や白目が黄色になります。)や肝性脳症(血液中に、有毒なアンモニアが増えるため、、意識障害や昏睡状態に陥ります。又腹水が貯まったり、手足がむくみます。食道胃静脈瘤が出来。たりします

    今回はここで終わります。次回第50回も「口腔内に症状が出る全身疾患」の続きをお話します。