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口臭について

著者:デンタルオフィス湊

おはようございます。初めてフェイスブックのホームページを読まれた方、どうぞよろしくお願い致します。
今回は院長先生の第42回目のコラムです。
「口臭について」を書いていただきました。

多くの方が気にされている口臭について、その原因と予防法、検査法、そして口臭ケアサプリメント等をお話ししようと思います。

〔原因〕

まず原因についてですが、大きく5つに分けられます。
口臭とは周囲の人に不快な念を抱かせるような口の臭いを言います。口臭は呼気中に含まれている口臭成分を人が感じるものですが、多分にその人の主観が働きます。口臭を出している人が、無自覚でいることもあれば、いつも口臭を気にしている人もいます。さて、大きく分けた5つの原因とは

1、虫歯や歯肉の炎症、口内炎によるもの

食後、歯を磨かないでいると、口内の食べかすを栄養分として、細菌が酸を出します。その酸が歯を溶かして行きます。最初は歯の透明感や輝きが無くなります。そして、部分的には白濁します。更に進むと、茶色や黒っぽくなって穴があきます。虫歯はィオウのような、独特の臭いを発生させます。子供さんがダラダラと唾液が口の外に垂れてるのを見かけると思います。これは、唾液腺の病気でも当然起これいますが、幼児では、歯の生え始めや、口内炎が原因で起こる事が圧倒的に多いと言われています。
ちょっと余談ですが、乳歯は生後6~8カ月頃に、下の前歯から生えて来ます。それ以外の乳歯は1才過ぎに生えて来ます。歯が生える時は、歯肉を突き破って出てきますから、歯肉炎を起こす事があります。もし子供さんの口臭が強くなったり、口の中を指で触ったり、硬い食べ物を避けるようでしたら、乳歯が生えて来てるかも知れません。口の中をチェックしてみてください。
また、口内炎がある時も、口臭が強くなり、唾液の量が増えて口から垂れてきます。こういう時も、口の中に異常が無いか、シッカリ見て上げて下さい。口内炎は風邪をひいたり、疲れて体力が下がった時に発生し易くなります。口内炎とは口の中や周辺の粘膜に起こる炎症の総称です。口腔粘膜に同時に2ヶ所以上の部位に炎症が認められた時に言います。
口唇や舌粘膜に単独に炎症がある場合は口内炎とは言いません。口唇炎とか舌炎と言
います。

2、歯垢や歯石等、口の中の汚れによるもの

臭いの元になっているのは、歯の汚れです。食後、歯磨をしないでいると、口の中に残った食べカスをエサにして、細菌が増殖し、歯の表面に付きます。細菌は、水に溶
けない粘着性の物質(グルカン)を出して歯の表面にくっつきます。ここに、微生物叢、微生物の代謝産物(マトリックス)、唾液、歯肉溝滲出液由来などの物質が付着し
ます。いわゆる歯垢(プッラク)と呼びます。歯垢は約2日間放置をすると石灰化して、歯石になってしまいます。つまり、歯ブラシでは除去出来なくなってしまいます。

3、口の中の乾燥によるもの

口の中は唾液の殺菌作用によって、雑菌の増殖が抑えられ、口臭が発生しにくくなっています。ですから何らかの理由でドライマウスになると口臭が強くなります。例え
ば空腹のときや、緊張したり、強いストレスを感じたり、口や喉の渇きを感じたり、ショーグレン症候群のような全身疾患による唾液分泌の減少もあります。また、睡眠中も唾液の分泌が減少しますので、朝起きた時に、口臭は強くなります。

4、口臭の原因となる主な疾患によるもの

鼻や喉、肺等に疾患があって、炎症を起こしてる部分が、ただれたり、化膿すると、特有の臭いが発生します。吐く息と共に排出される口臭となります。又、胃腸の疾患があると食べ物が消化不良となり、胃や腸に停滞しやすくなります。その結果、胃や腸の中で、異常発酵して、口臭の元になってしまいます。又、肝硬変や腎不全の末期にも、疾患特有の口臭が発生します。

5、食生活の乱れや飲酒や喫煙によるもの

偏食などで毎日の食事のバランスが取れていないと、口の中や体内環境が酸性に傾いてしまいます。すると胃や腸内で異常発酵が起こり、臭い物質が発生しやすくなりま
す。又、お酒やタバコの飲み過ぎは、口臭だけでなく体臭の原因にもなります。
以上、口臭の原因について簡単に説明しました。これらは生理的なものと病的なものですが、それ以外に、心因性口臭と言われるものがあります。これは実際に口臭を測定しても口臭が無いのに、自分では口臭がひどいと悩んでしまう、心理的なものを言います。幼児では心因性口臭を見る事は、殆どありませんが、「子供の口が臭い」と訴えるお母さんは少なくありません。子供さんの口臭をチェッカーで測定してみても、口臭が無いのが殆どです。お母さんが、子供さんの口臭に少し神経質になられてるのかも知れません。しかし、子供さんが他の子供さんから、「口がくさい」と言われて、イジメにあう事も珍しくないようですから、神経質になるのも当然かも知れません。

子供さんの口臭の原因

ここで子供さんの口臭の原因を、改めて説明しようと思います。

1、歯磨き不足

歯磨きをシッカリやってないと、虫歯や歯周病になります。それが原因で口臭が発生し易くなります。
虫歯予防をキチンとしていても、虫歯になることがあります。出来るだけ早く治療してもらってください。そして、虫歯になり易いタイプか調べてもらったり、虫歯予防が適切であったかチェックもらってください。いずれにしても、1~3カ月に1回は定期的に検診されることを、お勧めします。

2、口呼吸

口で呼吸する癖がついてたり、アデノイド(咽頭扁桃肥大症)により口呼吸しかできない子供さんは、常に口が開いてますから、口内が乾燥したり、菌が侵入しやすい状態になっています。これも虫歯や歯周病、口臭の原因になります。口の中が乾燥すると、唾液の殺菌作用が得られず、菌が増殖してしまいます。子供さんのアデノイドを治療してもらったり、口を閉じる習慣を身につけさせてください。

3、噛む回数が少ない

食事の時、殆ど噛まないで飲み込んでしまう子供さんが増えています。噛まずに食事をすると、唾液が十分に出ないので、歯周病菌が洗浄されなくなってしまいます。噛む回数は、1口30回噛むのが目安です。現在の噛む回数の平均は1口10~20顔だそうです。1回の食事で噛む回数の平均はおよそ620回だそうです。620回と聞くと多いように思えますが、別の時代と比較してみると、圧倒的に少ない事が分かります。例えば、弥生時代は3、390回、鎌倉時代は2、645回、江戸時代は1、465回という報告があります。
歯周病と口臭の予防の為にも、子供さんに1口30回を目標に噛んでもらう習慣を身に付けさせてください。
噛む事のメリットは他にもあります。例えば顎の骨が丈夫になり、歯並びを良くします。或いは発音が良くなったり、表情筋が鍛えられます。消化が良くなりますから胃腸の負担が減ったり、アトピーの悪化を抑えてくれるという報告もあります。
顎の筋肉だけでなく、首や背中、胸の筋肉も発達するので、運動能力がアップします。65才以上の方では、咀嚼が良く出来る人と、良く出来ない人では、認知症になる確率が1,9倍も高くなったそうです。

4、免疫力の低下

子供さんが、風邪等の病気や疲れで、免疫力が低下すると口臭が起こり易くなります。又、精神的なストレスがあると唾液の分泌が抑えられるために、同じく、口臭が発生し易くなります。子供さんの口臭が気になる時は、体調や精神状態に問題が無いかチェックしてみてください。

5、マウスウォッシュの使い過ぎ

口臭が普段よりも強い時は、ブラッシングの後、マウスウォッシュ(うがい液)を使うのは問題ありませんが、使い過ぎると唾液の分泌が抑えられてしまいます。ですから逆に口臭が強くなる可能性が出てきます。問題が無い時は、水やお茶でうがいするだけで十分です。口臭は、子供さんを傷付けることが多いですから、言い方や言うタイミングを十分考えてから話すようになさってください。
今回はここで終わります。次回(第43回)は全身の病気に関連した口腔内の病気につい
てお話しします。