電話番号

「発音」について

著者:デンタルオフィス湊

おはようございます。気象庁の予想では関東は6月7日から梅雨に入るのではと言われています。これから1ヶ月半ほどこのような天気となりそうですね。
今回は院長先生のコラムです。
第41回目は「発音」についてお話しします。

赤ちゃんの言葉は身体的な成長と比べて、とてもゆっくりです。生まれたばかりの頃は咽頭部の発達が未熟なため、複雑場音声を発する事が出来ません。舌も自由に動かせないので、お意味のある言葉を発するのは難しいです。又、個人差がとても大きいのも特徴の一つです。

生後2,3カ月頃「あー」「うー」母音、舌を使わない音

「クーイング」:赤ちゃんの口や喉の形が変わってきたことによって出る音だと言われています。何かを伝えたいのではなく、音を出すこと自体を楽しんでいると考えられています。つまり意味は無いそうです。

生後6か月

「アーアー」「ダーダー」など同じ音(音を2文字以上連続した言葉)を重ねて言うようになります。これを喃語と言います。意味のある言葉を話す為の練習をしていると考えられています。

生後10か月~

意味を含んだ言葉(有意味語)を発するようになります。

生後1才~2才

「マンマ」、「ママ」等、赤ちゃん語を含めた言葉を1語ずつ発し、1語の数やバリエーションが増えていきます。

生後3才

生後3才で3語を繋げることが出来るようになっていきます。あかちゃんの言葉が少ないとか、遅いと感じた時はご両親が言葉を促してあげる事も大切です。言葉の発し方や表現方法が分からないだけで、コツを掴んだ瞬間に、たくさん話し出す赤ちゃんもいます。その為に、赤ちゃんが興味を持ったものや、感じたことを代弁してあげてください。例えば、「これはリンゴだよ。」とか「お腹いっぱいになったね。」或いは「マンマ、食べる?」等です。赤ちゃん言葉で構いません。たくさん話しかける事が大事です。
赤ちゃんはご両親やご家族のコミュニケーション(会話)の中で、言葉を覚えていきます。
テレビやDVDのようなものは、一方通行で、しかも話してる事の背景や情報の状況判断がつきませんので、「言葉の成長の妨げ」になったり、「視力の発達の妨げ」になります。ですからこの時期にテレビやDVD等はお勧めできません。

赤ちゃんの「言葉の発達」

赤ちゃんの「言葉の発達」には、なんと言ってもご両親や周りの人のコミュニケーションが、最も大事です。シッカリ赤ちゃんと向き合って、目を見ながら話しかけて下さい。また、御両親の声で、出来るだけたくさん「絵本」を読んであげてください。
赤ちゃんの言葉の発達は、身長が伸びるのと同じで、かなり個人差があります。ですから、多少、遅れていても、それほど心配は要りません。ただし、難聴のような聴力障害や精神的な発達障害が無いかだけは、必ず調べておいてください。軽い難聴があると、発音が不明瞭になり、なかなか2語文に進まないケースが見られます。難聴の度合いが強いと、御両親が話しかけても気づかないので、もし反応に違和感がある時は、聴力検査を受けて下さい。検査を受ける時は、検査設備の整った総合病院の小児科か耳鼻科を受診されて下い。「聴性脳幹反応検査(ABR)」を受ければ、聴覚に異常があるか分かります。聴力以外でも、言葉の発達を妨げる病気があります。極まれに、「神経の発達に問題」がある時、言葉の発達を妨げます。又、「自閉症」や「脳性麻痺」等の病気も発達を妨げるので、聴覚に問題が無くても、あまりにも言葉の発達が遅れてる場合は、検査する必要があります。
病気を疑う前に、子供さんが身の回りの音に反応しているか、まず先に確認なさってください。又、身体的成長や運動機能に大きな遅れが無ければ、3才くらいまでは様子をみて問題ないと考えられています。一般的に男の子の方が遅い傾向があります。又、身体的発育や運動能力の発達に比べると、言葉の発達の方が個人差が大きく、子供さんを取りまく環境が大きく影響します。

小児の言葉の発達の評価

小児の言葉の発達を評価するためには、全身的な発育や発達、保育環境、日常生活行動等を総合的に見る必要があります。言葉の遅れに対する訴えは、年少児ほど多く、学齢期に入ると、劇的に減少します。言葉の遅れは、様々な原因によって起こりますが、それを見極める事はなかなか困難ですが、同時に「見極める事」は、とても重要です。
言葉を話すための条件としては、
1、声を出すための運動機能が発達していること
2、聴力が発達していること。(周囲で話していることが聞こえること)
3、知能が発達していること。(言葉の意味が理解できること)
4、言葉を使って、自分の意志を伝えたいという意欲があること。
上記のうちの一つでも不十分だと、言葉の遅れにつながります。しかし、「言葉の発達の遅れ」を、いつ頃から問題視するかの明確なラインはありません。理由は、上記の条件が、小児自身の発育、発達状況や周囲の環境によって大きな影響を受けるからです。
一応、2歳までに有意語が、1つでも出れば、問題ないとされてますが、時には2歳を過ぎてから、急に話始める子供さんも数パーセントはいるそうです。やはり男の子供さんに多いそうです。
もし、3歳になっても有意語が全く話せない時は、一度、検査をして貰う必要が指摘されています。
難聴や精神発達遅滞、自閉症、微細脳機能不全症候群等が疑われます。前述た環境因子による言葉の遅れと両面から見て、正しく判断する必要があります。
幼児期において言葉自体を教え込んで、発達させるとはいきません。心や体の全体が発達して行く中で言葉の発達を促してゆきのが基本です。生活の中で子供さんが、自分か
ら積極的に話そうとする意欲や、自分の気持ちを伝えようとする意欲を育てていく事が、とても重要です。
前述したように、幼児期つまり3才を過ぎても表情が乏しかったり、視線が合わなかった
り、周囲に無関心だったりという事が顕著な時は、是非、保健所か総合病院か大学病院で検査を受ける事をお勧めします。
構音障害(発音障害)について、ほんの少し触れておこうと思います。聴覚異常が無いのに発音に問題がある場合は、全身疾患以外に、構音器官の器質的、機能的な障害や、構音に関係する神経の障害によって、語音を正しく発音できなくなることがあります。言語音声が明確に或いは明瞭に発生できない状態を構音障害と言います。構音障害は機能的障害と器質的障害と大きく2つに大別されます。
機能的障害には、サ行やタ行、カ行、ラ行等、子音の発音を誤るものと、難聴によるものが含まれます。
器質的障害には、音声器官の筋神経の障害と口蓋裂等の形態異常が含まれます。
今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
次回は「口臭」についてお話しします。