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幼児期に起こりやすい歯と口の病気5

著者:デンタルオフィス湊

おはようございます。
毎日、暑い日が続いています。
冷房のきいた室内でも、水分不足になりがちだそうです。
ましてや、炎天下での外出時は、なおさらです。マイボトルをいつも持って歩き、こまめに水分を取るようにしたいと思っています。

今日は、熱田先生のコラムです。
子供の歯や口の中の事を知ることは、とても重要だと思います。
一緒に仲良く歯磨きをしてくれる、小さいうちに、良い習慣を身につけてほしいですね。

歯肉について

•歯肉が痛い、腫れた
幼児期において、歯肉の痛みや腫れの主な原因は、虫歯(齲蝕)の進行に伴うものです。
虫歯が進むと、ダイヤモンドと同じ位に硬いエナメル質が溶けて穴が開き、その下にある象牙質に感染して軟らかくなります。更に進行すると感染が神経(歯髄)にまで及んでいきます。
すると、歯髄が死んで腐敗します。放置すると、腐敗した歯髄が自壊して、歯の根の先から出て、根の周囲の組織(歯槽骨)が感染して炎症を起こします。
歯槽骨の炎症によって骨が壊されて、吸収され歯肉の下に膿が溜まります。
慢性に経過しますが、身体の抵抗力が落ちたり、炎症が急性に進むと急性化して、歯肉が腫れ、強い痛みや熱が出たりします。
虫歯以外の原因としては、乳歯が生える際に、歯肉が腫れることがあります。

•歯肉から出血した
歯肉からの出血の原因は、歯垢(プラーク)、つまり、歯の汚れがあります。
歯と歯の間や、歯と歯肉の境目の歯肉に炎症が起こると出血が見られます。この場合は不潔が原因ですので、歯磨きをしっかりする様にします。
又、乳歯が生えてくる時に、歯肉に炎症(萌出性歯肉炎)が起き、出血が見られることもあります。
口の中全体の歯ぐきからの出血や口内炎は、歯・口以外の全身にかかわる病気が原因で起こる場合が多いので、出来るだけ早く歯科医院を受診してください。

•歯肉の色がおかしい
幼児期に乳前歯に続いて歯乳臼歯が生えてきます。口の中に生えてくる数週間前に、その部位の歯肉が紫色に腫れる事があります。
この原因は萌出性血種です。生える前の歯の周囲に組織液が溜まって袋が作られることがあります。
そこを噛んだりすると、袋の中で出血が起き、血液で満たされます。これを、萌出性血種と言い、時々見られます。全く心配はいりません。
歯は数日以内に血種を破って生えてきますので、特に処置する必要はありません。
歯肉の色で気づくのが、前歯の歯肉が黒ずんで見える場合です。
これはメラニン色素が過剰に歯肉に沈着したものです。沈着部位の色は褐色、暗褐色、黒褐色で帯状に広がっています。
これは生理的に見られるもので、特別な処置は不要です。
気になる場合は、フェノールやレーザー照射などで簡単に取れます。フェノールの場合は3~5分位で終わります。
費用は大きさによって若干異なりますが、1回3千円から5千円位です。1~3回位で、大体は色を薄くできます。
ただし、着色の原因が別であれば、フェノールによる脱色は出来ません。

•歯肉の病気の治療
歯肉は、口以外の全身の病気に罹った時に、様々な症状を呈します。歯肉の状態をよく見て、赤く腫れている、出血している、水泡がある、などの症状が見られたら、家庭で治療する前に、歯科医や小児科医を受診するようにしましょう。
酷くなると、痛みの為に食事ができなくなります。低栄養や、脱水症状となる場合もあります。痛くて食事できない時は、流動食などで栄養と水分を確保する事が大切です。
口の中の治療には、炎症を抑える薬のルゴール液などの塗布を行います。又、口腔内を清潔に保つことが大切です。

今回はここまでにさせていただきます。
次回は「舌、口の中の粘膜、唇、顎、口蓋、頬など」についてお話したいと思います。

歯科医師:熱田