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幼児期に起こりやすい歯と口の病気4

著者:デンタルオフィス湊

おはようございます。
蒸し暑い季節になりました。
水分補給を十分にして、元気に梅雨を乗り切りたいですね。
風邪をひいている方も、多いようです。気温の変化に気を付けて、お過ごし下さい。
さて、今日は熱田先生のコラムです。

【幼児期に起こりやすい歯と口の病気4】

歯が折れた

幼児期には、転倒、落下、顔面強打などの事故によって、歯冠(口を開けたら見える歯の部分)や歯根(骨に埋まっている根の部分)が破折する場合があります。
乳歯の歯冠破折では、破折面に歯髄(神経)が露出していなければ、破折部分を歯科用レジンで元の形に修復します。
破折面の歯髄(神経)が露出して出血が見られる場合には、出来るだけ早く処置する必要があります。
露出部の位置や大きさによって、歯髄の一部又は全部を除去して薬を詰めます。2~3日間様子を見ます。そして、経過が良ければ、破折部分を修復します。
破折時から日数が経過している場合は、歯髄が感染しているので、根の治療や抜歯になることがあります。
★歯を脱臼した
乳歯の脱臼には多くのタイプがあります。
①歯がグラグラする
②歯肉の中に陥没している
③歯が本来の歯肉の位置より、少し出ている
④生えていた位置が変わってしまう
⑤歯が捻じれてしまった
⑥完全に抜けてしまった(脱落)
などです。

①や③④⑤の場合には、出来るだけ元の位置に戻してから両隣の歯と繋いで固定します。
⑥の歯が完全に抜けてしまった場合には、できるだけ早く、抜けた歯を、牛乳に漬けて歯科医院に行きます。
抜けて24時間以内でしたら、歯を元の位置に戻して植立する処置(再植)を試します。
②の歯肉の中にめり込んだ場合は、元の位置まで引き出して固定するか、5歳以上で前歯の場合では、、永久歯との交換に影響が及ぶことを避けるため抜歯する場合もあります。

歯が抜けた

(1)乳歯から永久歯への生え代わり
乳歯が永久歯と生え代わる時期は個人差があります。
通常は下の前歯から生え代わります。早い子供さんは5歳頃から、遅いと7歳頃から生え代わります
奥歯は(乳臼歯)8歳頃から12歳頃にかけて永久歯と生え代わります。抜ける前は歯がグラグラして違和感を訴えるので、周囲の人が気付く事が多いでしょう。

(2)習癖と事故と全身的な病気
乳歯が、通常生え変わる時期より早く抜ける場合は、原因として局所的なものと全身の病気によるものと大きく2つに分けられます。
局所的な原因の多くは、習癖です。
例えば、指しゃぶりが習癖化して長期間続くと、指の力が前歯にかかり、交換の時期より早く抜ける事があります。このような場合には、永久歯が生えてくるまで少し時間がかかります。
小さな輪ゴムを噛んで遊んでいて、乳前歯にすっぽりと入り、歯と歯肉の間に食い込んで歯が抜けてしまった事故の例もあります。

全身の病気では、低ホスファターゼ症、無カタラーゼ血症などで、歯肉にも病気が発症して、早期に乳歯が抜け落ちてしまいます。

今回はここまでにさせていただきます。
次回は「幼児期に起こりやすい歯と口の病気5」の予定です。

歯科医師:熱田