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妊娠時の歯と口の健康づくり ─妊娠期と乳幼児の歯と口腔内の特徴 4

著者:デンタルオフィス湊

おはようございます。
昨日は雪になり、とても寒い1日でした。今日は、日差しはありますが、風が強いです。
体調を崩さない様に気を付けて過ごしたいですね。

今日は、院長先生のコラムです。
【妊娠時の歯と口の健康づくり】についてお話しします。

妊娠時の体・生活と歯・口の環境

まず、妊娠時の体・生活と歯・口の環境についてです。
昔から「一子を生むと、一歯を失う」と言われて来ました。つまり「子供を1人生むと、歯を1本無くす」という意味です。
女性は出産をすると歯が悪くなると考えられていました。勿論これは迷信に過ぎません。
妊娠や出産そのものが歯のカルシウムを奪うとか、歯肉の血流を阻害することはありません。
しかし、現に妊娠、出産、育児を経験した女性の多くにムシ歯や歯肉炎、歯周炎が見られます。主な原因は、ブラッシングの不足によると考えられています。
妊婦さんが、ブラッシング不足になる理由の1つが、「つわり」です。
妊娠6週目〜8週目にかけて、つわりが起こります。妊婦さんの50%〜70%にみられ、主に起床時や空腹時に起こります。経産婦より初産婦に多く、一般には、妊娠15週くらいでおさまってくることが多いようです。しかし、双胎(双子)や胞状奇胎の場合には、特に強く現れ、人によっては妊娠末期まで続くこともあります。つわりがあると、歯ブラシを口の中に入れただけで、吐き気が起こる時もあります。また、妊婦さんは、体がだるくなり、ブラッシングが億劫になったり、食べ物の嗜好が変化したり、近くにあるお菓子を間食したりします。この様な状態は、口の中を不潔にする為、ムシ歯や歯肉の病気が起こり易くなります。
また、妊娠すると、内分泌系が変化して、月経が止まります。胎盤や妊娠黄体から卵胞ホルモン(エストロゲン)や黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増加してきます。卵胞ホルモンの過剰分泌は、細胞の増殖に関与し、黄体ホルモンの過剰分泌は、血管の透過性を亢進するする事に関与します。
「血管の透過性」とは、血管壁を白血球や物質代謝の為の成分が透過することを言います。もし黄体ホルモンが過剰に分泌されると、歯肉の腫れも起こって来ます。ですから、女性にとって、妊娠、出産、育児をするという事は、実は、歯や口の病気の発生や進行を気付かないうちに許してしまう時期だと言えます。

歯や口の健康を維持・増進に必要なこと

さて、妊娠、出産、育児の時期に、どうすれば歯や口の健康を維持・増進することが出来るでしょうか。
まず第1に、妊娠による口の中の変化に対する知識を十分に持つことです。
第2に、その様な変化が何故起こるのか、その理由を理解することです。
第3に、自分の口の中の条件をコントロール出来る様な実践力を身に付けておくことです。

次回は、ムシ歯の原因や妊娠時の歯磨きや間食についてお話しします。
ご期待ください。

院長:荒内