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乳歯の歯並び2

著者:デンタルオフィス湊

おはようございます。
今朝は、風も強く、とても寒い朝ですね。これが普通なのかもしれませんが、今までが暖かだったので、なかなか布団から起き上がれませんでした。
今日は熱田先生のコラムです。昨年の「乳歯の歯並び」の続きとなります。

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
今回は「乳歯の歯並び」の続きを書かせていただきます。

上顎前突

上顎前突とは、俗に「出っ歯」と言われるものです。
上顎前突の原因には2つあります。1つ目は、歯の位置や傾きの異常によっておこっているもの。2つ目は、上顎骨又は下顎骨の位置以上や大きさの不調和によって起こっているものが考えられます。
原因としては
*ご両親から受け継いだ小さな顎の骨
*ご両親から受け継いだ大きな歯
*不十分かつアンバランスな顎の骨の成長
(下顎の成長不良、上顎の過剰な成長)
*悪い癖によるもの
*鼻の病気によるもの
などが考えられます。

「5歳以下の場合、全ての歯が乳歯の場合(永久歯が一本も生えていない状態)」

乳歯列の場合の「出っ歯」は通常、経過を観察する場合が多いです。半年に一回、定期検診をし、歯並びの状態がどのように変化してきているのか、その他に問題が引き起きていないか、などをチェックしていきます。そして、「出っ歯」になっている原因が何なのかを調べておく必要があります。
この年代の「出っ歯」は、悪い癖などによって歯並びが悪くなっている場合が多いようです。この場合、歯並び自体の治療は行いませんが、悪い癖をなるべく止めさせる方向に誘導します。この悪習癖を除去することによって、2次的な歯列不正の防止や「出っ歯」が改善することが有ります。

交叉咬合

上下の歯を噛み合わせた時、普通は、上の奥歯の方が下の奥歯より外側に位置しているのですが、奥歯が逆に噛み合う状態をさします。左右とも逆の状態の場合は両側性、片方だけの場合は片側性とよびます。片側性の交叉咬合になっている子供の顔には左右差が多く見られます。顔は歪んで見え、そのずれは成長に伴って増大するのが認められます。
このような左右のずれの認められる片側性の交叉咬合は、反対咬合の場合と同様に早期から治療を開始する事が多くあります。骨格性の反対咬合と異なり、治療は一過性で治療後の安定も良好とされています。

叢生(乱杭歯=らんぐいば)

永久歯と異なり、乳歯の前歯で叢生があるのは大変珍しい事と言われています。元来、乳歯の前歯には隙間があるからです。
乳歯の前歯に叢生が見られるという事は、将来の永久歯が生えてきたときには叢生になる可能性が非常に高いと思われます。
専門医の所で定期的の受診し、永久歯が生える時期には特に注意深く診てもらい、適切な時期に必要な対応をしてもらうことが大切です。

咬耗

乳歯には時として前歯の先端の部分や臼歯の咬合面(噛み合わせる面)に大きな咬耗が見られることがあります。前歯や臼歯に同時に大きな咬耗が見られる場合は、異常を疑うことがあります。それ以外の前歯だけや臼歯だけの咬耗の場合、多くの場合は正常と考えられ、経過観察となります。
乳歯の咬耗は、乳歯の硬さが永久歯と比べて低い為、咬耗が起こりやすいと考えられます。
臼歯の咬耗は6歳以降に多く見られます。これは、長期にわたって乳歯の臼歯が機能してきた結果とも考えられます。

乳歯の歯並びの治療についての注意点

乳歯の治療全般に言える事ですが、保護者、特にお母さんがお子さんの現在の歯の状態を見て、歯の汚れや虫歯のなりかけ、歯並びの異常を見つけましたら、治療に消極的な子供の場合は、その気持ちを積極的に良い方向へ向けていただける、協力的な対応をお願いしたいと思います。
次回は「幼児期の栄養と歯」について書かせていただきます。

歯科医師:熱田