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妊婦さんの歯磨きや虫歯 ─妊娠期の歯と口腔内の特徴 2

著者:デンタルオフィス湊

こんにちは。
後少しでクリスマスですね。
クリニックの入り口は、シクラメンの花でいっぱいになっています。
ほとんどの患者さんが、クリニックに入って来られるとすぐに「綺麗に咲いていますね。」と、お声を掛けて下さいます。その事がとても嬉しいです。
大事に大事にしたいと思います。

さて、今回は院長先生のお話です。
今回は、〈妊婦さんの歯磨きや虫歯〉について、お話します。

妊婦さんとむし歯

妊婦さんの16%が「妊娠してから、むし歯が増えたと思う。」と答えています。
又、初妊婦さんの方が「むし歯が増えた。」と答えた割合がおおかったそうです。
さらに、「妊娠してから、むし歯でもない歯が痛んだ事がある。」と答えた妊婦さんは、初妊婦で14%、経産婦では、16%おられたそうです。

妊娠による変化とむし歯予防

妊娠すると、歯磨きが億劫になったり、酸味嗜好が強くなったりします。その為、口の中が不衛生になります。つまり、むし歯や歯周病にかかり易くなってしまいます。
昔から「妊娠すると、赤ちゃんに栄養を取られるので、子供を産めば産むほど、むし歯や歯周病にかかり易くなって、歯がなくなる。」たと言われて来ました。
しかし、出産回数とむし歯の数に相関関係はありません。又、妊婦さんと非妊婦さんと比較しても、妊婦さんの方にむし歯が多かと言う事もありません。
つまり、妊娠そのものが、むし歯や歯肉炎、歯周病の原因ではないかと考えられています。
以前「妊娠性歯肉炎」と言われていましたが、現在では、その言葉は使われなくなりました。
妊娠前に歯肉炎があり、歯磨きを徹底していないと、妊娠後、歯肉炎の悪化が起こる事があります。
炎症のピークは2度あります。
1度目は、妊娠3ヶ月までで、2度目は、妊娠6ヶ月から9ヶ月の間です。
前者は、性腺刺激ホルモンによって悪化します。後者は、エストロゲンとプロゲステロン値が最も高い時に悪化します。
多分、この事によって、妊娠が歯肉炎の原因だと考えられたのかも知れません。

どの妊婦さんも、歯磨きによって口腔内細菌を、コントロールすれは、歯肉炎や歯周病、むし歯には、十中八、九なりません。

歯磨きと吐き気

次に、歯磨きと嘔吐(吐き気)についてお話します。
妊娠初期の症状として「つわり」がありめす。「つわり」があると、歯ブラシを口に入れた時に、吐き気を催す事が多くなります。妊娠2ヶ月では、約半数の方が歯磨きをすると吐き気を催すと言われています。
妊娠月数が進むにつれて、吐き気は減少して行きます。しかし、9ヶ月になっても、12%の妊婦さんに吐き気がみとめられるそうです。
歯を磨くと吐き気がするからと言って、歯磨きを止めたり、おろそかには出来ません。前述の通り、妊娠によって歯肉炎や歯周病、むし歯にはなりませんが、妊娠によって、歯肉炎が悪化する可能性があります。ですから、非妊娠時よりも、口の中の清掃が大事になります。妊婦さんは、歯を磨く時間や歯ブラシの大きさ、形状、タイミングを工夫しなければなりません。
また、ご自分で上手く出来ない時は、かかりつけの歯科医院を受診されてください。

次回は、妊婦さんの歯肉からの出血についてお話する予定です。

院長:荒内