電話番号

幼児期の口の中の状態2

著者:デンタルオフィス湊

おはようございます。
今日は、朝から太陽が顔を出し、過ごしやすくなっています。
さて、きょうのコラムは、熱田先生による【幼児期の口の中の状態2】です。

皆様いかがお過ごしですか?夏の初めに水不足を心配していたのが嘘のように台風の直撃と各地で水害が発生しています。気象情報をよく観ていてください。
今週のコラムを書きたいと思います。

入前歯、乳臼歯の役割

乳歯とは、後継永久歯と生え変わる歯であり、生え変わる永久歯を「代生歯」とも言います。したがって6歳頃に生える第一大臼歯、12歳頃に生える第二大臼歯、「親知らず」とも呼ばれる第三大臼歯は代生歯とは呼びません。同じ永久歯といっても2種類ある訳です。
乳幼児の口の中の大きさと成人の口の中の大きさを比較すると、乳幼児の口の大きさは成人の1/3ほどでかなり小さいのです。その小さな顎に大きな永久前歯は生えきれません。しかし1歳以降からは、母乳あるいは人口乳の栄養摂取では足りず、固形食による栄養量を必要とします。そこで、小さな顎にフィットする可愛らしい乳前歯が必要となるわけです。
乳前歯は永久前歯の役割と全く同じで、捕食する、噛み切る事がおもな役割ですが、その他に発音、咀嚼機能の発達に重要な役割を演じています。一方、乳前歯は永久前歯と異なる所は大きさだけでなく、歯の根(歯根)の形態にあります。乳前歯の根は、永久前歯が成長するように曲がっています。将来、大きな口にフィットする様に永久前歯の歯冠全部と歯根の一部ができるまで、永久前歯を守りながら機能しているのです。

乳臼歯の役割

1歳頃までに離乳が完了し、ペースト状のものから徐々に歯ごたえのあるものに移行します。生後12~16カ月で第一乳臼歯が生え、20~30カ月で第二乳臼歯が生え、それらの食形態に対応できるようになっているのです。歯冠また根もしっかりとし、2~3根と複数あり、噛む力(交合力)に十分耐える形態を備えています。
幼児期からの小児期は成長や発達の為、十分で適切な栄養が必要です。しかし虫歯(齲蝕=うしょく)になったり、虫歯で歯を抜くようになると咀嚼力は著しく減少します。そのため重症齲蝕児は低体重で、免疫力の低下した子供になることが、研究から明らかになっています。また十分な咀嚼力が無いため軟食となり、口腔機能の発達に悪い影響を及ぼします。
第二の役割は、後継永久歯の保護です。乳臼歯の根は複数で、分岐した根の広がりは、第一、第二、第三大臼歯の根の広がりと比較して大きいのです。その大きな根の広がりの下に永久歯があります。この永久歯が丈夫で立派な形に育つのは健康な環境が必要なのです。乳歯が齲蝕(=うしょく)になったり、歯根の先が病気になると、エナメル質や象牙質の形成が不完全な永久歯が生える事があります。

今回はここまでにさせていただきます。
次回は「乳歯の歯並びと噛み合わせ(交合)」を予定しています。

歯科医師:熱田