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幼児期の口の状態

著者:デンタルオフィス湊

おはようございます。
雨模様で、うっとおしい日が続いています。
いかがお過ごしですか?夏の疲れが出る時期ですので、体調に気を付けてお過ごしください。
さて、今日は熱田先生によるコラムです。幼児期の口の中のことについてです。

夏休みも終わり、通勤電車も以前の混雑が戻ってきました。夜の寝苦しさからも解放され、秋の気配も感じられるようになってきました。しかし、昼間はまだまだ暑く、エアコンが無いと過ごせません。こんな季節の変わり目は体調を崩しやすい時期です。しっかり栄養と休養を取ってお過ごしください。
又、台風16号が「非常に強い」勢力になり、日本に上陸するかもしれないとニュースで報じていました。天気予報をお見逃しなくしてください。

乳歯が生え始めてから生え揃うまで

今回から「幼児期の口の状態」について書いていきたいとおもいます。乳歯が生え始めてから生え揃うまで、真珠のような可愛らしい歯が乳幼児の口の中に見られると親御さんは非常に感激するそうです。それは赤ちゃんから幼児に成長したことを意味するからだと思います。

下顎の乳中切歯(おおよそ生後6~8カ月頃)

乳歯で最初に生えるのは下顎の(下のあご)2本の前歯で乳中切歯と言います。昔は門歯と言いました。おおよそ生後6~8カ月頃です。そして最後の上顎(上あご)の奥歯(第二乳臼歯)が、おおよそ2歳5~6カ月頃に生えます。全部揃うと20本です。こうして乳歯の噛み合わせが完了します。
歯の生える時期には個人差があります。新生児期に歯が萌出してしまう先天性歯のような異常は別にして、2~3カ月早く生えても、遅く生えても心配はいりません。しかし、それ以上早く生えた場合や、1年以上たっても生えてこないようでしたら、その原因を調べるために歯科医院、あるいは歯科大学病院への受診をお勧めします。時として内分泌の異常を認める事があり、早期発見の糸口となる事があります。

上顎の乳中切歯(10カ月前後)

最初に生える下顎の乳中切歯の次に、上顎の乳中切歯2本が10カ月前後に生えてきます。1歳前後になると上下額にさらに2本ずつの切歯が生えてきます。乳側切歯と言います。合計8本の切歯が生え、「かみかみ」ができるようになります。切歯は噛み切るのに適した形をしており、歯の先端は平らな刃のようになっています。

奥歯(1歳4~5ヶ月頃)

1歳4~5ヶ月頃になると上下の4前歯から後ろへ少し離れたところに奥歯(第一乳臼歯)が生えてきます。
乳歯萌出の一般的順番は,下顎乳中切歯→上顎乳中切歯→上顎乳側切歯→下顎乳側切歯→上顎第一乳臼歯→下顎第一乳臼歯→上顎乳犬歯→下顎乳犬歯→下顎第二乳臼歯→上顎第二乳臼歯です。
この歯は食物を噛み砕くのに適した臼上(うすじょう)をしており、この歯が生え揃うと、顎(あご)を上下だけでなく、左右に動かし、物を食べる運動である咀嚼運動が出きるようになってきます。それまで歯ぐきで噛んでいたのが、歯で噛めるようになります。

乳犬歯(1歳6~7カ月頃)

1歳6~7カ月頃になると、4前歯と第一乳臼歯の間の空隙に先の尖った乳犬歯が生えてきます。これにより、さらに噛み切る能力が高まります。

第二乳臼歯(2歳3~5カ月頃)

そして2歳3~5カ月頃の上下顎に第二乳臼歯という大きな乳歯に奥歯が生え、乳歯は全部生え揃って乳歯列が完成したといいます。この時期になるとまだ未熟さはありますが、咀嚼運動は巧みになります。3歳前後に乳歯列は完了し、6歳頃まで大きな変化なく成長していくので、この時期を乳歯列の安定期とも呼びます。

第一大臼歯(6歳頃)

この間に虫歯(齲蝕=うしょく)や外傷などを受けず、健康な状態で乳歯が機能していると、6歳頃に6歳臼歯と呼ばれる第一大臼歯という大きな永久歯の奥歯が、第二乳臼歯の後ろの正しい場所に生えてきます。
しかし最近、顎が小さくなったのか、まだ解明されていませんが、下顎の第一大臼歯に先立って下顎の乳中切歯の舌側、あるいは乳中切歯が抜けたところに永久中切歯が生える事が多くなり、最近の研究では、半数を越える割合で下顎第一大臼歯より下顎中切歯が早く生えております。

今回はここまでとさせていただきます。
次回は「乳前歯、乳臼歯の役割」を書きたいと思います。

歯科医師:熱田