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乳児期の口の手入れ(管理) 2

著者:デンタルオフィス湊

こんにちは。
梅雨が明けた途端、日差しが強く、暑い日が続いています。水分を効率的に摂取して、夏を元気に乗り切りたいですね。
今日は熱田先生のコラムです。育児最中のお母様達、ご参考にお読みください。

皆様、お元気ですか?
私は、電車通勤をしているのですが、車内が寒くて、カーディガンを着ています。それでも、うたた寝をして風邪をひいてしまいました。
皆様もお気をつけて下さい。
梅雨も明けましたが、関東では大して雨も降らず、相変わらず水不足で、総貯水量は例年の60%程だそうです。水を流したままでの歯磨きを、控えるだけでもかなりの節水になるそうです。

今回は【乳児期の口の管理】の続きです。

歯の生える時期

歯が生える時期が近づいたら、時々口の中を指で触ってあげると良いでしょう。指先は乳首の形にも似ており、他から加えられる刺激としては最も抵抗の少ないものと考えられています。指で歯ぐきに触ってみて、ふくらみが感じられたら、生えるのも近いでしょう。指で触られる感触に慣れていれば、歯磨きの第1段階であるガーゼ磨きなどもスムーズにできると思われます。

乳歯の生え始め(生後7カ月から1年頃まで)

乳歯が生え始めるのは、平均的には6〜8カ月頃で、下の前歯から生えてくる子が多いようです。この時期にはよだれが多くなりますが、これは離乳も始まり、子供が食事に意欲的になってくることや、歯の萌出をはじめとして口の中も変化し、又、何でも口に持ってきて確かめようとする時期なのです。これらの刺激で唾液の分泌が促進されますが、しかし、まだ溜まった唾液を上手く飲み込めないので、口腔外に出やすい訳です。
下の前歯に付いた乳や離乳食のカスは唾液によって洗い流されてしまいます。

下の前歯萌出時期の手入れ

このように、下の前歯だけの時期には、歯ブラシで磨かなければ取れない汚れが付きにくく、また生えてきたばかりの乳歯をゴシゴシと磨くと、歯肉にまで歯ブラシが当たってしまい、子供が歯ブラシを嫌がる原因を作りかねません。
湯冷ましを飲ませたり、ガーゼで拭いてあげる程度で、この時期の手入れは十分でしょう。

模倣の利用

ただ、生後半年を過ぎますと子供は色々な場面で親や兄姉の真似をしたがります。このような模倣を利用して、歯ブラシや歯を磨くことに興味を持たせるのはとても良い方法だと思われます。家族皆で磨いている場面を見せたり、歯ブラシを一緒に持たせて口の中に入れてみたりと、まず磨く雰囲気に慣れるようにしていきます。ただし歯ブラシで傷つけたり、怪我をしないよう、目を離さないで下さい。

上の歯は10カ月頃から生えてくる事が多い様ですが、ここは下の前歯とは違い、唾液の洗浄作用が達しにくい部位のため、一度歯に付いた汚れは自然には取れにくくなります。
上の前歯が生えてきて、歯ブラシの感触にも慣れてきたら、そろそろ1日1回は歯磨きをする習慣をつけたいものです。

歯磨きに慣れる大切な時期

寝る前だと機嫌が悪くなる場合は、夕食後の機嫌の良さそうな時を見計らって、手早く磨いて上げます。きちんと磨くことより、歯磨きに慣れることの方が大切な時期なのです。ゴシゴシと強く磨くのは禁物です。特に上の前歯の歯肉は敏感なので、ここを歯ブラシで強く磨かれると嫌がる子が多いようです。
このように 乳歯が生えてくる0歳代後半は歯磨きの導入の時期とも言えますが、口や歯の健康を守るためには、この時期の食習慣についても配慮が必要です。

夜間の授乳

離乳は始まっても、離乳食だけではまだ十分な栄養を摂取できないため、母乳やミルクを補う必要があります。しかし、夜間の授乳や授乳しなごら寝かしつける習慣はそろそろやめたいものです。
眠っている間は、唾液の分泌量が減少するため、上の前歯が生えた後も夜間の哺乳習慣が続いていると、唇と前歯の間や、舌と前歯の間に母乳やミルクが溜まったまま、一晩中すごすことになります。これが毎晩繰り返されると、徐々に歯の表面が脱灰されて虫歯ができやすくなります。夜間の授乳は10〜12カ月頃までに、そして母乳や哺乳ビンも離乳の完了頃を目安に卒業させたいものです。
また、食生活の基本的なリズムを形作っていくこの時期には、昼夜の生活リズムを安定させる事が大切であり、そのためには親の生活パターンを見直す必要が出てくることもあります。
今回は、ここまでにさせて頂きます。

次回は【乳臼歯が生えた時の口の管理】についてお話しします。

歯科医師:熱田