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誤って入れ歯を飲み混んでしまった時の対処法 ─緊急時の対応 19

著者:デンタルオフィス湊

おはようございます。
今日のコラムは、院長先生による《誤飲》についてです。

初めて入れ歯をされる患者さんは、慣れるまでに個人差はありますが、時間がかかったり、異物感が続いたりします。誤飲、異物感を避けるためにも義歯の調整は、とても大切です。
気になること等がございましたら、ご予約より前でも構いませんので、ご連絡ください。

誤飲の原因

今回は、誤って入れ歯を飲み混んでしまった時の対処法についてお話します。
義歯(入れ歯)の誤飲(誤嚥)は、高齢者や精神発達遅滞の人だけでなく一般の患者さんにも起きる事があります。
誤飲は、小さな入れ歯が多いです。しかし時には総入れ歯に近い大きな義歯や、複雑な金具のついた(歯列)矯正装置でも誤飲する事があります。
誤飲したものが発見される場所は、多い順に、食道、胃、気道です。
誤飲の原因は、殆どが食事です。麺を口いっぱいに頬張り、麺に義歯がつつみ込まれて誤飲し、食道から胃、そして腸に達した例が報告されています。
又、寝ながら食事をしている時に歯列矯正装置を誤飲した例もあります。

気を付けなければいけないこと

ここで、とても意外な事で、とても気を付けなければならない事をお話しします。
前述の歯列矯正装置を誤飲された患者さんは、装置を誤飲されたのにも拘わらず、苦しんだり、むせったりしなかったと言われています。それ以外にも、義歯を誤飲された患者さんで、誤飲した義歯が食道に停滞していたにも拘わらず、ご本人は気付かなかった例があります。
この患者さんは、誤飲後何日も経ってから食欲不振に陥り受診したことで発見されました。
なぜ、むせったり、苦しんだりしなかったのか?
誤飲をするような方は、咽で異物を知覚しにくくなっていたり、異物を排除する力が低下していたりすると考えられているからです。

誤飲したときの対処法

いよいよ、誤飲した時の対処法についてお話します。
誤飲が疑われたら、ただちに、食道、胃、腸が撮れる
X線装置がある医療機関を受診してください。
誤飲物が消化器管内にあって、形が平坦で、比較的小さければ、排便とともに体外に排出されることを期待します。この場合、義歯についている金属線やフックの有無を慎重に精査する必要があります。もし、これがあると消化器官等を傷つけ、思わぬ重症につながる事があります。
具体的には、まず検温や腹部の症状を観察します。又、排便等には、便の中を探り、異物排出の確認をします。
胃などに停滞している異物がせんどう運動によって排出困難な時には、専門医に依頼して、内視鏡下により取り出してもらいます。
気管に入った場合は、全身麻酔をして、気管支鏡下で摘出します。
以上、入れ歯を誤飲して時の対処法についてお話ししました。

次回の第20回目は「治療した詰物やかぶせ物が、外れてしまった時の対処法」についてお話します。ご期待ください。

院長:荒内