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バブバフ、ウマウマ(喃語=ナンゴ)と言葉の発達

著者:デンタルオフィス湊

おはようございます。今回は熱田先生のコラムです。
お口の中で、舌や顎を複雑に柔軟に動かして、食べたり話したりしているのだと思いました。
食べる時にも、話す時にも、とても大切な役割を果たしている歯を大切にしたいですね。
どうぞ、お楽しみください。

梅雨に入りましたね。温度も上がってきましたが関東地方の水瓶は干上がりつつあるそうです。この時期の高温多湿の気候は不快ではありますが、夏の水不足は困りますね。
関東上流8ダムの貯水量は平均80%だそうですが今日現在は38%となっています。うまい具合にダム周辺に雨が降ってくれると良いですね。
また、晴れの日と雨の日との温度差がありますから風邪をひきやすくなっているように思います。くれぐれも体調にご注意下さい。

食べるための口の機能が発達する時期

今回は乳児の言葉の発達について書きました。
乳児期から幼児期は「食べるための口の機能が発達」する時期です。又、「言葉の発達」の準備期ともいえる喃語(乳幼児のまだ言葉とは言えない意味のない音声)の時期でもあります。両方の機能は非常に密接です。食べる時の舌、唇、顎などの動きの発達が、主に子音を作る(構音)時の舌、唇、顎などの動きの発達より先に獲得されます。そこで、食べる動きは、言葉を話す時の「音」を作る土台を担っており、言葉の発達(構音機能)の為にぜひ必要です。
しかし、上手に食べられるようになると誰もが「話」が出来るようになるわけではありません。言葉の発達には口の機能だけではなく、耳(聴覚)を中心に、目(視覚)や手(触覚)などを通した、繰り返しの「言葉」のための学習が必要です。
また、言葉で解り合えるようになる以前に、母親と家族との親密な接触関係の形成など、知的、心理的、情緒的な面を含めた多面的な発達も必要とされています。

唇の動きと音声

♦︎ウマウマ
{「マ」「バ」「ブー」}などは上下の唇を使って音を作る口唇音と呼ばれています。自分の意思に応じて唇を動かすことが出来るようになると、口唇音がきかれはじめます。しかし、まだ意味がないため「喃語」と呼ばれています。
離乳食が食べられるようになるのに唇は重要な役割を担っています。

生後6〜7カ月になる頃にはスプーン上の食物を唇で挟んで、擦りとる動きが発達します。この頃に、水の入ったコップやお椀に顔を突っ込んで“バブバフ遊び”が出来るようになります。
こうして呼気(吐く息)の強さと長さがかなり自身でコントロール出来るようになってきます。

生後8カ月前後の頃には、それまでの「アー」と聴こえていた喃語の発生時に「マー」の音が時々聞くことが出来るようになります。これは「アー」の発生時に、音が口から出るのをさえぎるかのように、上下の唇をしっかりと閉じて息を鼻に抜くようにしながら唇を開け「マー」の音を自分で出せるようになります。
この音の繰り返しが、意味を持つことを周りから教えられ、「ママ」「パパ」「バーバ」「ブーブ」「マンマ」など、意味のある言葉として獲得されていきます。

このように唇は食べるためにだけでなく、言葉の発達の上からも大切な器官です。離乳食を与える際や、コップから水を飲ませる際などに、上手に使えることができるような介助の工夫が大切です。

舌の動きと音声

舌は、早く自在に形を変えて動くことが出来る器官です。食べる時には特に忙しく動きます。口に入ってきた食物を奥歯の上に乗せる、噛み潰された食物と潰されていない食物を分ける、食物と唾液を混ぜる、飲み込むために食塊を作りながら咽頭部に運ぶなど、目的に応じて形を変えながら種々の動きをします。
音声においても、舌は多くの音を作る主役を演じています。
前述の口唇音と前後して「ダ」「タ」などの音が聴かれてきます。これらの音は、舌の先方を上の前歯のすぐ後ろに押し付け、押しつけた舌をすぐ離すと同時に発音すると聴かれる「舌先音」などと呼ばれる音です。
口を開けて舌の先方を上下に動かす必要がある事と、この頃に舌の乳前歯が生えてくることなどから、“よだれ”を伴いながら「ダダ、タタ、ナナ、ネーネ」などの音が聴かれます。
これらの音が長くなったり、短くなるなどして「単語」として意味を持つことを理解していきます。
また、舌と口蓋(上あご)が接触して作られる音ですので、比較的容易に接触場所と接触して離すタイミングなどを覚えることができます。
舌と口蓋を少し離して、その隙間を呼気を通らせて発音する「サ」「ラ」などの非接触音は、隙間の取り方や呼気の強さなど、少し音を作る(構音)のが難しいため接触音で代行してしまった際に、赤ちゃん言葉などと言われます。

お宅の赤ちゃんが最初に言う言葉は何でしょう?今から楽しみですね。
今回はこれで終わりです。
ではまた次回に。

歯科医師:熱田