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開口障害になった時の応急処置 ─緊急時の対応 17

著者:デンタルオフィス湊

おはようございます。
今日は、荒内院長先生のコラムです。口を開けるのが辛くなる原因が噛み合わせによる事も有るそうです。
ご参考にされて下さい。

今回は、開口障害になった時の応急処置についてお話しします。

あくび(欠伸)や、大きく口を開けようとしたり、何かを噛んでいる時、急に口が開かなくなる事があります。
こういう時は、絶対に無理に口を開けようとしないで下さい。安静にして下さい。痛い時は、痛み止めを飲んですぐに歯科医院を受診して下さい。
開口障害の原因は、関節性、炎症性、外傷性、腫瘍性、筋性、神経性、瘢痕性に分類されます。
ここでは、臨床的に軟性開口障害と硬性開口障害の2つに大別して説明をしたいと思います。

軟性開口障害
軟性開口障害とは、患者さんが開けられる最大開口から、他動的に強制開口させた場合、疼痛等による抵抗はあるものの、開口域がさらに大きく増大するものをいいます。

硬性開口障害
一方、硬性開口障害とは、他動的、強制的な開口でも殆ど開かないものを言います。骨性の顎関節強直症の様な器質的な障害なより、顎の可動性が失われる場合が多く見られます。

さて、開口障害の最も一般的な原因としては、関節円板ズレ込んで、元の位置に戻らなくなる事が上げられます。
顎関節には、関節円板が下顎頭と下顎窩(側頭骨にある凹み)に挟まれて存在し、口の開閉に合わせて動いています。この関節円板は骨と骨の間でクッションの役割をしています。

顎関節症は、人間が4足歩行から、2足歩行になった為に発生した人間だけの疾患と考えられます。仮に2足歩行になっても顎関節症になりにくくするには、眠耳腺と同じ方向に関節が長くなればよいかもしれません。
顎関節症に関しては、第13回に説明させて頂きましたのでご参考になさって下さい。

次に、閉口障害についての検査や治療、そして予防について話します。
クローズドロックと呼ばれる閉口障害は、大あくびによる脱臼とは違います。咀嚼の緊張による痛みの場合は、雑音を伴うことはありません。また顎関節症で腫れたり、熱が出たりすることはありません。

さて、顎関節症による閉口障害の検査ですが、レントゲンでは病変が写りにくいので、MRIと、症状によって関節板の異常を検査します。

治療

治療は、主に薬物療法と咬合床(バイトプレート)です。
薬物療法は、咀嚼筋の負担や痛みを軽減する為に、鎮痛剤や筋弛緩剤を使います。
咬合床は、関節円板を元に戻したり、本来の位置に固定する目的で使われています。

予防としては、歯軋りや食いしばり、片側だけで噛む癖や、固い物を噛む習慣を止める様に指導します。
また、歯が抜けた後、そのまま放置したり、合わない入れ歯を使用したり、不適切な詰物や被せ物等が、咬合異常の原因となりますので、できるだけ早く治療をします。

以上、開口障害についてお話ししました。
次回は第18回で顎関節脱臼ついてお話しします。
ご期待ください。

院長:荒内