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顎関節脱臼の対処法 ─緊急時の対応 18

著者:デンタルオフィス湊

おはようございます。
蒸し暑い日が続き、体調を崩されている方もいらっしゃると思います。
この時期の食欲減退にもめげずにしっかりと食べ、水分補給を忘れずに、元気に過ごしてください。
また、最近お口の中の細菌が身体全体に及ぼす影響が大変なものであると言われています。特に朝の歯磨きを怠らずに、お口の中も身体も健康でいられるようにしたいです。
さて今日は院長先生のコラムです。ご参考にお読みください。

第18回目は、顎がはずれた時、つまり顎関節脱臼の対処法についてお話しします。

顎関節の構造

まず、顎関節の構造について説明します。
顎関節は側頭骨にある凹み(関節窩)と下顎骨にある下顎頭と呼ばれる突起が中心になります。
関節窩と下顎頭の間に関節円板と言うクァションがあります。そしてこの関節を包む袋状の組織を関節包と呼びます。関節包の補強と下顎頭が後方に過度に押しやられるのを防ぐために外則靭帯と呼ばれる繊維性の組織があります。関節包を補強する3つの靭帯の内の1つです。残りの2つは、蝶下顎靭帯と茎突下顎靭帯と呼ばれるもので、関節包の内側にあります。更に、脱臼を防止するために、側頭骨に関節結節と呼ばれる突出部分があります。

しかし、打撲やむち打ち損傷、過開口等により、下顎頭が関節結節わ著しく超えてしまい、関節窩に戻らなくなり、口を閉められなくなった状態を顎関節脱臼と言います。
顎関節脱臼が起こって、自力で口を閉められない場合は、あわてず最寄りの歯科医院を受診して下さい。

症状の特徴

症状は、耳前部の凹みと凹みの前の腫れが特徴です。この出っ張りは、下顎頭です。
また、発音、嚥下、咀嚼が、困難になります。
無理に口を閉じると痛くなりますので、安静にして、直ぐに歯科医院を受診して下さい。

歯科医は、手で整復処置を行います。徒手的整復が困難であれば、或いは痛みが強い場合は、歯科口腔外科のある二次医療機関を受診して下さい。そこでは、顎関節腔内麻酔を併用して、痛みを抑えて整復します。
整復後は、安静を保ち、固いものを噛まず、大口を開けないように気を付けてください。
習慣性の脱臼には、チンキャップで顎外固定をします。更に脱臼しやすい時には手術が必要となります。

さて、次回の19回目は、入れ歯を飲み込んでしまった時の対処法についてお話しします。乞うご期待!!

院長:荒内