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頸部リンパ節の腫脹(腫れ)について ─緊急時の対応 16

著者:デンタルオフィス湊

おはようございます。
日中は夏の様に日差しが強くなりました。梅雨に入る前の爽やかなはれまなのでお洗濯をするのがとても気持ちよく楽しいですね。
さて、今回は荒内院長先生によるコラムで、前回に引き続き「腫れ」についてです。

16回目の今回は頸部リンパ節の腫脹(腫れ)についてお話しします。

原因

頸部リンパ節の腫れの原因は たくさんあります。
例えば、皮膚の感染や扁桃腺炎による二次性のものや、ウィルスの感染による結核、梅毒、風疹、麻疹、ハンセン病等による系統的にリンパ節を侵す一次性のものがあります。
又、関節リュウマチや全身性エリテマトーデス等の膠原病も原因のひとつになります。そして悪性の腫瘍です。

リンパ節炎の分類には、原因別や症状別、侵襲別等たくさんありますが、ここではおおまかに炎症性と腫瘍性に大別したいと思います。

炎症性リンパ節炎

先ず、炎症性リンパ節炎ですが、これは急性と慢性に分けられます。一般的に炎症性のリンパ節腫脹は、多発性で、経過中に腫れの大きさに変化があります。
急性のリンパ節炎でのリンパ節は、軟らかく痛みがあります。
慢性のリンパ節炎でのリンパ節は、硬くて痛みはありません。
結核性リンパ節炎では、リンパ節が融合する傾向があります。又、伝染性単核症や原因不明の亜急性壊死性リンパ節炎のリンパ節は両方とも多発性です。

腫瘍性リンパ節腫瘍

一方、腫瘍性のリンパ節腫瘍には、悪性リンパ腫と癌のリンパ節転移によるものが代表的です。
悪性リンパ腫によるリンパ節炎は、無痛で多発性ですが、互いに融合することはありません。また、周囲の組織と融合することはありません。しかし、増大傾向はあります。
癌性のリンパ節への転移によるリンパ節は、悪性リンパ腫よりもはるかに増大傾向が強く、リンパ節の腫れは硬くなります。腫れた所の形は不整形で、リンパ節同志、或いはリンパ節の被膜を破って周囲の組織とも融合する特徴を持っています。

家庭での処置は、今回の頸部リンパ節炎も前回の顎顔面の腫れの時とほぼ同じです。
炎症性の腫れに対しては冷やして頂く事と受診までの間に体温を測っておかれる事位しかありません。
もし頸部リンパ節に腫れを感じたら、可及的にすみやかに歯科か専門医を受診されてください。一刻を争うほどの緊急性はありませんので、ご自分の予定に合わせて受診されて下さい。

次回は「急に口が開かなくなった」時の対応についてお話しする予定です。
ご期待下さい。

院長:荒内