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顔の腫れた時の対処法 ─緊急時の対応 16

著者:デンタルオフィス湊

おはようございます。
今日からゴールデンウィークが始まりました。すでにお出掛けになられた方もいらっしゃると思います。
旅先でも朝晩の歯磨きを心掛けて頂けると、良いと思います。
さて、今回は荒内院長先生の顔の腫れた時の対処法についてです。
ご参考になさってください。

今回は、顔の腫れた時の対処法についてお話しします。

腫れの主な原因

腫れの原因は主に3つ考えられます。
第1に、炎症です。
第2に、嚢胞(炎症による腫れだけ
)です。
第3に、腫瘍(痛みを伴っての腫れ)です。

炎症とは

第1の炎症ですが、定義が諸説あり明確にされていません。

炎症(inflammation)と言う語はギリシャ語で「燃える」という意味です。ローマ時代に既に炎症の四主徴である、発赤(rubor)、腫瘍(tumor)、熱感(calor)、痛風(dolor)が具体化されていたそうです。炎症の一般的定義は「細胞や組織に加えられた侵襲に対する生体の応答の表現であり、防衛、再生、修復の諸反応と免疫反応の総和である。」となっています。

嚢胞とは

嚢胞(cyst)とは、生体の中に病的に形成された球状の嚢状の構造物で、その中に流動体、或いは半流動体、又はまれに気体を容れている固有の壁を持ち、全く閉ざされた内腔を有する点で、膿瘍や憩室等の病変とは区別されます。

腫瘍とは

腫瘍(tumor)、新生物(neoplasm)とは、生体の正常細胞が、何らかの原因で、その性格を変え、無目的、自律的、かつ過剰に増殖するようになった状態を言います。
腫瘍は、その宿主に対する影響によって、良性と悪性に分けられます。良性とは、宿主への影響が少なく、限局性に増殖するものを言います。悪性とは、宿主への影響が著しく、発生局所にとどまらず、広範囲に広がり、ついには宿主を死に至らしめるものを言います。
良性と悪性の境界は明確ではありません。上皮性の腫瘍を癌腫、上皮性でないものを、肉腫と呼びます。

「炎症」と、「嚢胞と腫瘍」との違い

さて、腫れの原因の1つである炎症だけが、他の嚢胞と腫瘍と違います。その違いを下記のようにまとめました。
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《腫瘍や嚢胞の腫れと炎症の腫れの違い》
1. いつから腫れたか?
昨日から(炎症)
1週間前から(炎症、腫瘍、嚢胞)
1カ月前から(腫瘍、嚢胞)

2. 痛みを伴うか?
腫れる前に痛みがあった(炎症)
じっとしていても痛い(炎症)
動かすと痛い(炎症)
動かすと違和感があるが痛くない(腫瘍、嚢胞)
押すと痛い(炎症)
押しても痛まない(腫瘍、嚢胞)

3. 腫れの表面の色は?
赤い(炎症)
凹凸がない(炎症、嚢胞)
いつもと変化がない(腫瘍、嚢胞)
潰瘍がある(腫瘍)
凸凹している(腫瘍)

4. 腫れ以外に症状はあるか?
何もない(腫瘍、嚢胞)
痛みがある(炎症)
しびれた感じがする(腫瘍、炎症)

5. 全身状態は?
いつもと変わりない(腫瘍、嚢胞)
熱がある、だるい、食欲がない(炎症)
リンパ節が腫れている(炎症、腫瘍)
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腫れる場所は、歯肉、口蓋(口の中の天井部分)、頬部、唇、舌の下、耳の下、下顎の下等、様々な所に出来ます。
腫れの原因がかさなると、その経過が複雑になり、病態の把握が難しくなります。
一般的に炎症が原因の場合、腫れる前に自発痛があり、腫れた部分を押すと痛みがあります。又、腫れの状態は、日によって異なり、自然に消退する事もあります。
一方、腫瘍や嚢胞は、痛みを伴わない腫れで、日による変化もなく、自然に消失する事もありません。
とりあえずの緊急対応としては、痛みのある腫れに対しては、冷水を当てて、冷やすことが勧められます。
痛みのない腫れ、つまり腫瘍や嚢胞に関しては、自分で出来ることは何もありません。直ちに歯科医院を受診されてください。
1週間以上続いた腫れは、何もせずに、歯科医院を受診されて下さい。

院長:荒内