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真の健康を求めていけば口も健康になる 3

著者:デンタルオフィス湊

こんにちは、今日は熱田先生のコラムです。前回の続きです。

桜も散り、葉桜となりました。気温も徐々に上がり始め、オーバーコートがスプリングコートに変わりましたが、昼夜の寒暖の差が大きい日もありますので体調にはご注意下さい。

今回は乳幼児の味覚の発達について書こうと思います。

 赤ちゃんの味覚と味覚の発達

飲食物の摂取によって得られる味覚の基本味には、甘味、酸味、塩味、苦味、旨味があります。因みに辛味は味覚ではなく痛覚です。
日常の食事ではこれらの基本味の感覚が合わされ、加えて、食物の舌触り、香り、噛み応え、粘調性、そして視覚からの色なども合わせて、その食物の「味」として味わっています。基本味は舌背(舌の表面)を中心にした口の中の粘膜にある「味蕾細胞」で受け取って味を感じます。
味蕾は口の中の粘膜に広く分布していますが、舌背は味蕾細胞が入っている味孔が多くあり、よく噛んで唾液と混ざった味物質は、味孔で各味覚の分布を刺激しやすく、よく噛むことで食物本来の味を感じやすくします。

 新生児期

味蕾の数は新生児では舌だけでなく唇や口蓋、食道や内臓の一部にまで存在しており、その後の成人にかけては舌以外の味蕾の数は減少していきます。
このことをかんがえると、この時期が味覚に 最も鋭敏な時期とも考えられます。糖液や旨味液に対して顔の表情が弛み、吸い込みの動きがみられますが、苦味や酸味の液に対する表情は口をすぼめ、舌を突き出すなどの動きが見られます。
授乳期では母親の摂取した食事によって母乳の風味が変わると言われていますがはっきりしていません。

 離乳期から幼児期

新生児に見られた味に対する反応も少しずつ弱まり、味に対して意識して対応する意味からすると、味覚形成のスタートは離乳期と言われます。
甘味と旨味は乳幼児期をとおして好まれます。これらの味は生命維持の基本となるエネルギーやたんぱく質に対する味覚であり、生理的欲求と一致した味といえます。
塩味の味覚は離乳期から始まる後天的な食体験により形成されると考えられています。
離乳期の食塩使用量は離乳開始の5〜6ヶ月では離乳食に塩分は加えず、7〜8ヶ月で一日0.3g、9〜11ヶ月で一日0.5〜1.0g、12〜15ヶ月で一日2gまでが適量とされています。
塩味のみならず離乳食全体の味付けですが、上記、月齢に合わせると5〜6ヶ月までは大人の約5倍、7〜8ヶ月で大人の約4倍、9〜11ヶ月で大人の約3倍、12〜15ヶ月で大人の約2倍程度に薄めた味が基本になります。
味蕾の数から考えると大人が感じる以上に強く離乳食の味を感じて食べていると推測されます。

切りが良いので今回はここまでにさせて頂きます。
次回は口腔機能の発達と月齢別の食事のとり方(仮)をお伝えしたいと思います。

歯科医師: 熱田