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歯が痛むとき ─緊急時の対応⑨

著者:デンタルオフィス湊

こんにちは。
院長の荒内です。
今年は秋が長く、暖かい日が続いていますね。

第9回目は「歯が痛むとき」の対処法についてです。
歯の痛みの原因をう蝕(むし歯)とそれ以外の2つに分けたいと思います。
今回はむし歯が原因の歯の痛みについて説明します。

むし歯の進行度

むし歯は進行程度によりC1-C4の4段階に分類されています。
①C1とはエナメル質に限局するむし歯を言います。
②C2とは象牙質までに進んだむし歯を言います。
③C3とは歯髄(歯の中にある神経や血管、リンパ管)にまで達したむし歯を言います。
④C4とは歯冠が亡くなったむし歯を言います。
治療した歯は再びむし歯になりやすいので、特に念入りにブラッシングやフロッシング、歯間ブラシを徹底しなければなりません。

腸内環境を整える

最近特にブラッシングの重要性が叫ばれています。
その大きな理由はがんや心疾患、肺疾患などに影響を与えることが証明されたからだと言われています。
また、つい最近「腸内フローラ」にもいい影響を与えていることが証明されたそうです。
腸内フローラとは、腸内細菌の中で善玉菌と呼ばれる細菌が腸内でお花畑のように形成されている状態を言うそうです。
「第三の臓器」とも言われ、腸内環境を整えるだけではなく、全身の疾患を予防していることがわかってきました。
腸の周りに免疫細胞がびっしりと取り囲み、全身の免疫を担っています。

むし歯の進行度と症状

さて、本題に戻ります。
C1とC2の症状は、甘いものを噛んだときに痛みます。
また、冷たい水や風にしみるようになります。
人によりますが、レモンや梅干しなど、すっぱいものにしみることがあります。
この段階では、温水痛はありません。
C3の症状は、冷水痛や温水痛に加え、自発痛も起きてきます。
時として、噛んだときに痛む咬合痛まで起こることがあります。
また、冷水で痛みが楽になることもあります。
C4では、冷水通や温水痛はなくなってしまいます。
もちろん治ったわけではありません。
歯の中にある神経が死んだために、冷水通や温水痛はなくなりますが、炎症は悪化していきます。
歯の中の神経や血管、リンパ管を総称して歯髄と言います。
歯髄が活きている歯を生活歯と言います。
死んだ歯を失活歯といいます。
C4になると失活することが多くなります。
失活歯では歯根の尖端部周囲組織に炎症が波及していくようになっていきます。
そうなると咬合痛や咀嚼痛が起こってきます。

対処法

では、それぞれの対処法をお話しします。
C1とC2については、冷たいものをできるだけ避けることが大事です、
レンジで温めてから食べたり、マスクで冷たい風をシャットアウトすることをお勧めします。
また、酸性の強い飲食物は避けたほうがいいです。
C3については、ただちに歯科医院へ行くことをお勧めします。
C4についても、すぐに歯科医院に行くようお勧めします。
患歯に物が詰まらないように絶えずうがいなどをしてください。
歯科疾患は、風邪や傷と違い、治ることがありません。
あくまでも進行を止めるだけですから、できるだけ早く治療をしなければなりません。
C1-C4ともに歯科医院を受診されることがとても大事になります。
次回は第10回目です。
「親知らずが痛むとき」の対処法についてお話しさせていただく予定です。
ぜひご期待ください。

院長:荒内