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口の中が切れた時 ─緊急時の対応⑤

著者:デンタルオフィス湊

こんにちは、院長の荒内です。
今回は緊急時の対応の5回目です。
口の中が切れたときの対応についてお話します。
先週は口の中を噛んだときについてのコラムだったので、関連していますね。

口の中で切れる部位

口の中で切れる部位は、主に唇、舌、頬粘膜、そして硬口蓋だと思います。
切れたときに心配なのは、出血と感染です。
傷が浅ければ、止血しやすく、感染のリスクも低いです。
しかし、仕事や勉強、旅行などで体力が落ちているときは、歯科医院で抗生物質を処方してもらってください。
唇や舌は、手足や顔などと比べると、少し赤味を帯びています。
その理由は、唇や舌は血管が多く、また粘膜が薄いため、血液が透けて見えるからです。
そのため、他の部位より出血しやすく、出血量が一過性に多くなります。

止血に関して

さて、止血に関して、少し詳しく説明したいと思います。
出血の原因は、局所的か全体的か、あるいは、両者が共存しているかのいずれかです。
止血に関して問題となるのは、やはり全身的な原因による出血です。
いわゆる出血性素因を持っている人は、極めて重大な周囲が必要です。
出血性素因を大別すると、血漿性、血小板性、血管性の3つに分けられます。
止血の機序は、血管の収縮や血小板の凝集及び血液凝固がともに働きます。
損傷された血管切断部は収縮し、小血管では内腔が閉鎖され、中血管以上では同内腔が狭くなります。
血管断端部に凝集してきた血小板は機械的に同血管に関与し、また繊維素凝塊をつくるため、凝集点を形成します。
さらに血小板は、血液凝固の第一相に作用する重要な血小板因子Ⅲを含んでおり、凝固の際に遊離して働くことになります。
ついでフィブリン繊維が生じ、血が栓形成され、当該諸血管を完全に閉鎖して止血が完了します。

傷口に異物が入っている場合

ところで、傷口に異物が入っている場合は、口腔外科で受診する必要があります。
また、清潔なガーゼで15分以上圧迫止血しても止血しない場合も、歯科医院か大学病院を受診する必要があります。
縫合するかもしれません。
いずれにしても、切った時は、止血と感染防止が大事ですから、なるべく歯科を受診されることをお勧めいたします。
次回は緊急時の対応の6回目です。
「上唇小帯、舌小帯がきれたとき」についてお話させていただきたいと思います。

院長:荒内